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セレンゲティ

 その昔「野生の王国」というテレビ番組がありました。その中でよくアフリカの野生動物のフィルムが出てきたのですが、舞台になっていたのがセレンゲティでした。その当時、セレンゲティは遠い世界で、まさか自分が何度も足を運ぶようになるとは夢想だにしませんでした。

 セレンゲティへのサファリツアーはこちらをご覧ください。

 下の写真は子どもをくわえて運ぶ母ライオンです。ゾウが近づいたためか、子どもを藪に隠していました。こんなシーンはこの時一回しか見ていません。

ライオンの母子

火山灰の大地

 セレンゲティは火山灰でできた大地です。古い火山のあとでコプジェと呼ばれる場があちらこちらに見られますが、台地を作っているのは、近くのンゴロンゴロ周辺の火山帯から噴出した火山灰のようです。

コプジェ

 このようにセレンゲティはおおむねフラットで、地平線が見えるくらいですが、ところどころにある岩場がアクセントになっています。こうした岩場はライオンの隠れ家になったり、爬虫類やその他の小動物の住処にもなっています。

 下の写真はピグミーマングースで、岩場を巣にしています。この写真はセレンゲティ国立公園内にあるセロネラ・ロッジという代表的なロッジで撮影したものです。セレンゲティのロッジは、こうした岩場をうまく利用して作られているところが多く、なかなか雰囲気も良いです。

ピグミーマングース

 下の写真はクリップスプリンガーというカモシカの仲間で、岩場を好んですんでいます。

クリップスプリンガー

セレンゲティのネコ

 セレンゲティにはネコ科の動物がライオンをはじめ、いろいろと暮らしています。他の国立公園ではなかなか見ることができない動物もいます。もちろん、セレンゲティでも毎回見られるわけではなく、ほぼ確実に見られるのはライオン、続いてチータです。

 他のネコ科の動物を見ることができたら非常にラッキーです。下に4種類の写真を掲載しますが、もっとも小さいワイルドキャットはついに見ることができませんでした。

 まずはカラカル。残念ながら後姿しか撮影できませんでしたが、特徴ある耳は確認できます。中型犬ほどの大きさのネコです。

カラカル

 次はチータ。ヌーの子どもを食べているところです。

チーター

 そしてサーバル。小型ですが非常に美しいネコです。

サーバルキャット

 最後にヒョウ。樹上性で藪に潜んでいることが多いので、数の割には目にすることが少なく、5回くらいセレンゲティに行って、1回しか見ていません。これは500㎜の望遠レンズで撮影しました。

セレンゲティのヌー

 セレンゲティにはサファリと聞いて想像する代表的な野生動物はすべて揃っていますが、もっとも有名なのはヌーでしょう。ヌーが多い時期には本当に見渡す限り、地平線までヌーがいるように思えます。

 テレビで良く見るヌーの大群が川を渡るシーンは、ケニアとの国境にあるマラ川で、ヌーの群れは草を追いかけてタンザニアとケニアを大移動します。マラ川の向こうはケニアのマサイマラ動物保護区です。


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